電気柵との比較
よくお客様からいただく質問に「電気柵とどちらがよいの?」というものがあります。
できることなら安くて、効果の高い方を選びたいというのは当然のご要望。
せっかくですので、電気柵による対策と、亥旦停止によるイノシシ対策を比較してみたいと思います。
イノシシ対策の定番、電気柵。
それぞれの視点から電気柵についてご説明します。亥旦停止って何?という方はまずこちらをご覧ください。
亥旦停止のお客様のお声はこちらです。
概要
軽い電気ショックでイノシシを驚かし、侵入を防ぎます。亥旦停止よりも歴史が長く、実績もあります。
侵入を防ぐ目的だけでなく、「と畜場」など動物を逃さないための仕掛けが必要な施設でも用いられています。
イノシシだけでなく、シカやサル、タヌキ、キツネなどの侵入対策にもなります。
イノシシがスイッチの代わりになるわけですね。
設置例
大小問わず、幅広く設置可能です。田んぼ、畑、家庭菜園、農園、ゴルフ場など。
電気ショックの強さについて
人間が触っても、ビリッとするだけで怪我をしたり気絶したりすることはありません。(痛いことは痛いです。)
これはイノシシに対しても同じです。鼻っ面に電気ショックを受け、痛みを学習して電気柵に近づかないようになります。
設置に必要な作業
支柱を植える箇所の草刈り、支柱立て、電気線、電源装置(バッテリーやソーラーシステムなどがあります)、アースの設置という流れになります。
製品の選び方
イノシシ対策に使われるのはだいたい2段式、3段式のものが多いです。
段の間は約15センチ~30センチ、1段目の地面からの高さは20センチぐらいです。
これはあくまで一般的な例で、生息域に餌が少ない地域のイノシシですと執着心が強く、より強固な仕掛けが必要になります。
大きな動物、例えばシカには4段式、高さ150センチぐらいのものが使われたりもします。
メリット
安価で高い効果を発揮します。なんといっても人間が触っても嫌なものですから・・・。
破損しない限り、繰り返し使用できます。
デメリット
初期設置、維持管理の手間はそれなりに発生します。
定期的に確認が必要なのは、雑草や落ち葉の影響による漏電、コードの破損、電圧など(電圧テスターが必要です)。
またマンションなど、小さいお子様の接触が気になるところには設置をオススメできません。
コスト
2段式100メートルで3万前後~。段数を追加する場合は100メートル約1万~。
金属柵の上部に電気を流すタイプですと100メートル30万円前後~。最近は電池式の安価なタイプもあるようです。
他に電圧テスターやアースが追加で必要なことがありますので、ご注意ください。
注意点
電気柵を設置をすればその後は収穫まで放置していてOK、というわけには行きません。
また、設置をしたその日から電気を流すことが大切です。電気が流れていない状態があるということを学習されてしまうのはよくありません。
亥旦停止との比較
電気柵 | 亥旦停止 |
---|---|
長所 古くから実績あり 再利用可 |
長所 設置が簡単 電気不要 |
短所 維持管理の手間 |
短所 基本は1シーズン使い切り |
価格 100m 3万~ |
価格 100m 3万~ |
手軽さ最優先でしたら亥旦停止をおすすめしますが、電気柵も優秀なツールです。
ただ、導入の手軽さという面では亥旦停止にかないません。亥旦停止と電気柵、どちらか一方だけに絞る必要もないと思いますので、場所・用途・時期に応じて使い分けていただくのがベストだと思います。